写真雑学70 写真小論        渡辺澄晴   

写真雑学70 写真小論                 渡辺澄晴

異常気象

横浜の高島屋で開催していた横浜名流華道展を見に行ってきた。豪華な華道展だった。なかでも、生き生きとした斑入りの長い葉に、白い穂のススキを主体にした素朴な作品が印象的だった。我が家にも同種のススキが鉢植えにしてあるが、あんなに綺麗な葉には育っていないし、いまだ穂の出る気配すらない。馬鹿暑かった異常気象によるものなのだろうか。

ボウフラのいない池

金魚の生息を記録するために作った小さな池は、猫に襲われ今ではトンボの生息池になっている。ボウフラが湧かないようにと、メダカを放流したが、そのメダカもいなくなった。いつの間にか池にトンボが卵を産み,そのヤゴがボウフラやメダカを捕食していたからである。ヤゴは6月から7月かけて羽化していく、そのトンボも今年は少なかった。これも異常気象によるものなのか。

チャッカリ自書のセールス

古い話になるが、新宿の朝日カルチャーセンターから「花の撮り方の講義をしてくれないか」という要請があった。新宿の住友ビルの4階にある事務所を訪ねると、教室のジャンルは各流儀の生け花と、日本画・油絵・彫刻・美術・文学・語学など、写真は初級中級があり、その写真の中に「花を写す」教室を別に設けたいということだった。センターの係員と相談して『光と色のシンフォニー』をキャッチフレーズに募集。教科書に私の著した研光新社刊【花の四季を写す】を使うことを提案した。カメラもようやく露出計が内蔵され、花を撮るのに適したレンズが各社から発売されていた。センター側は余分な手間が省けるといって私の本を使うことに賛成してくれた。実はこの年(昭和585月)に発行した単行本が【花の四季を写す】だったのである。

昭和55年から61年に掛けてハウツーものの単行本、一眼レフと交換レンズ、接写の技法、ネイチャーフォトテクニック、花の四季を写すなどを書いていた。以後、接写教室には接写の技法。風景教室にはネイチャーフォトテクニックか一眼レフと交換レンズなど、写真教室内容によって私の単行本(980円)を買ってもらった。          トンボの羽化

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by yumehaitatu | 2018-10-06 10:51 | 写真雑学 | Comments(0)

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