写真雑学 ライティングⅡ 渡辺澄晴   

半逆光による人物写真
 半逆光ぎみの光を主光としたライティングを一般にレンブラントライティングと言っています。肖像画家として名声を博した17世紀の代表的オランダの画家、レンブラントが好んでもちいたライティングです。このライティングは立体感を強め、顔の彫りを深くし、性格描写に向いています。
 人物だけでなく花の撮影にも効果があります。前回の月下美人のように、薄い花びらを透過する光で、明暗のある立体効果が表現できます。
人物写真は、日が射しているとき、順光系の光線は、顔や首に見苦しい陰が出てしまうので、どうしても逆光系が主力になります。一般には、明暗比は1対3から1対4くらいが理想的です。具体的な数字でいうと適正な露出を1とするとハイライトの部分は1.5倍から2倍明るくします。また、明暗差の中間に露出を合わせれば、明部と暗部に立体的な濃度差が生まれます。
 逆光系では銀レフ(反射板)を使い、モデルの目にキャッチライトを入れることも重要です。銀レフは弱めに当てます。あんまり効いてないのでは、と思うくらいがちょうどよいのです。銀レフの効果は、暗部の光量不足を補うことにあります。 
 ポートレートのアップの場合は、肌の質感が大切な要素となるので露出には十分注意することが必要です。
作例写真は、明るい窓際にモデルを配し、右側から銀レフを使いました。この場合の輝度差は1対4です。
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by yumehaitatu | 2008-11-01 23:26 | 写真雑学 | Comments(0)

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