写真雑学66 遊び心で作品送り 渡辺澄晴   

写真雑学66 遊び心で作品送り

モノクロテレビが一般家庭に普及して間もないころ、そのテレビのブラウン管の前に、上は青、下は赤、つまり青から赤へのグラデーションになったカラーフィルターを着けカラーテレビの気分になって見たことがある。一巻の映画の一部分がカラーにしたいわゆる部分天然色映画。その映画を胸躍らせて日比谷の映画館に見に行ったこともある。天然色写真というフレーズは自然の色彩を表す写真で、人工着色写真と区別するカラー写真の旧称で我々高齢者には懐かしい響きである。

スチール写真では人工的に絵具で色を着け遊んだこともあった。その後この世界は思いのままの色が選択でき、切ったり貼ったりの創作が楽しめるデジタルフォト時代になった。

パソコンに向かい、キーボードを操作して変化する画像を眺めながら笑ったり驚いたり・・。皆さんもそうだろう思う。そして完成した労作を例会に出す。その例会に毎回欠かさず出す人と、「自信がない」「恥ずかしい」「作品作りの時間がない」等々の理由で出さない人もいる。私は今「作品作りの時間がない」で苦労している。そのため、昔の作品を修正したりしてお茶を濁してきた。もう一度自分の作品を見てみよう。例会作品は、切ったり貼ったりの画像処理をしたものでなくても、撮ったそのままのストレート写真でもよい。

今月の作品もストレート写真に近く、主題の被写体に懐中電灯を当てただけの簡単なものである。用いた懐中電灯は白色LEDライトで色温度は自然光に近く、小型で軽量なので夜間撮影など撮影必需品として用意しておきたい。この作品は、家の近くで見かけた赤い新芽である。背景には木漏れ日が見えるが、写真左の新芽と右の新芽は影の中。そこでLEDライトで左の新芽に照射して右の新芽と対比して見せた。このままでも良いが、ちょいと欲が出て、プリント時には明るさをマイナス30コントラストをプラス10にしてみた。(写真参照)これでも立派なデジタル加工作品である。

もう一度、今まで撮った作品を見てみよう。「全体を少し暗くしてみたら・・」「この部分の色を変えてみたら・・」「この部分をぼかしてみたら・・」こんな遊び心が思わぬ傑作を創るものである。是非トライしてみよう。
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by yumehaitatu | 2017-06-03 07:46 | 写真雑学 | Comments(0)

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