やぶにらみ論法101 展覧会を考える   堀田義夫   

展覧会を考える                 201749

 フォトドリーム展も幹部の方々と会員の協力で終わった。私は結果として成功だと思う。ただ、隔年開催という展覧会は固定ファンがつきにくい。1回見そこなったら、3年間は見なかったことになる。それにもかかわらず、多くの熱心な観客は見に来てくれたのだから…という自分を納得させた上での評価だ。

 いま写真の愛好者は大きな岐路に置かれている。それは高齢者層と若年層では写真文化の受け取り方に大きな変化が生じているからである。

 社会現象として若年層はSNS(ソーシャル・・ネットワーキング・・サービス)を利用して必要な情報を簡単に手にすることができる。そのため特別な理由がない限り、わざわざ展覧会場にまで足を運んでくれない。いきおい展覧会を見に来る人たちは高齢者が多いという現象に陥っている。

 だいたい展覧会に行ってみようと思うにはいくつかの動機がある筈だ。私の場合は次の3つが基本になっています。

 ①;自分と自分に関係する組織などで知り合った人のために義理で見に行くケース。

 ②;自分が尊敬したり、憧れている作家が出品している展覧会には、今年はどんな作品を発表しているのかという期待感と、自分を啓発し、学ぶために足を運ぶケース。

 ③;有能な作家を擁した公募展などには、ときの写真文化の流れを知るために足を運ぶケース。

   などがあります。以上の姿勢は観客としての立場から考えてのことだが、自分が出品者の場合は、また違ってくる。

 ①;自分の作品の前にいかに長く観客の足をとどめ置くことができるか。

 ②;観客の反応はどんなものなのかという不安と期待感。

 という個人的な想いがあります。

 しかし、主催者として展覧会が成功か不成功かを考えたときには、また、別の工夫が要求されます。それは、観客から、来て見てよかったというと満足感を与えられることができたか?である。それのことは、

 ①;他の展覧会では見られない差別化を図られている。(作品の独自性・会場構成・観客対応)

 ②;作家と観客の接点の工夫されている。(人との出逢い・知的財産の共有・知的刺激の供与)

などがあると思います。

 そうした点では、今回のフォトドリーム展は小間康嗣さんや大川元一さんの、この展覧会の良かった点として制作手順が掲示されていることに観客が大いに関心を示し、会場内での滞留時間が長かったと、制作手順書の掲出が効果的だったという分析結果を聞かしてくれました。

 出品者にとってはレシピの制作に負担を感じ、敬遠される向きあるようですが、私は上掲のように、

それぞれの立場や時の流れを勘案したとき、多少の難しい問題を含んでいても、自分たちの展覧会に少しでも魅力を持って貰うためには避けて通ってはならない気がします。怠惰に前号踏襲の姿勢に流されていては、展覧会の持つ意義は失われる一方です。幹部を含め会員の方々の協力を得てデジタルフォト研究会だからこそできたという、時代に沿った展覧会を続けて欲しいと思う。
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by yumehaitatu | 2017-05-06 17:00 | やぶにらみ | Comments(0)

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