写真雑学58 乾杯 渡辺澄晴   

写真雑学58 乾杯

近頃、パーティーでは乾杯の音頭を仰せつかることが多い。わがデジタルフォト研究会でも会の長老ということもあり、私の乾杯が定番になっているようだ。大変光栄な役だと思う。もう一つ私の所属している写真団体の日本写真作家協会(JPA)でも、会の写真展のオープニングや総会のパーテーィには私が乾杯役を担当している。各地から集まる写友や写真界のお歴々を前にしての乾杯の音頭をとるのは、僭越と思いながら楽しみにしている。

長い一言

この会の式次第は、まず会長の挨拶から始まり来賓の祝辞、賛助会員の紹介と挨拶などが酒と料理を前に延々と続くのである。司会者の口からは「次に○○のA様から一言」と必ず一言が入るが、挨拶側は決して一言で終わることはない。やっと終わったと思ったら、「次に○○を代表して・・」このころになると会場から「まだあるの」「もーいいよ」などの囁きが聞こえてくる。こんなタイミングに「大変お待たせしました。ここで乾杯に・・・」と、司会者から乾杯役の紹介があると、「やれやれやっと乾杯・・」と、ほっとしたように会場は和やかにどよめくのである。そして≪乾杯≫!この≪乾杯≫は会場の殆どの人が待ちあぐんでいたセレモニー開始の一瞬である。

救急車

そのJPA展オプニングパーテーィの、乾杯役の大役を務める3日前の昨年12月11日。受け持っている写真クラブの年内最後の勉強会を終え、帰路に向かう途中だった。駅の下り階段で足を踏み外して転げ落ち、顔面と胸部を強打して一瞬気を失い、救急車のお世話になってしまった。病院で頭部のCTや胸部のレントゲン、心電図などの検査を受けた。医師から「お名前は」「生年月日は」「今日は何日でしょう」等時間を追って何度も質問された。それらのことは、はっきり答えたので、4日で退院することができた。頭部も胸部も異常がなかったことは、本当に不幸中の幸いだったと思う。しかし、退院はしたものの15針縫った顔ははれ上がり、とても人前に出る様相ではなかった。

思えば昨年は、年明けから写真展の準備で多忙だった。その最中、妻が緊急の入院。走り出した写真展を止めるわけにもいかず、最悪のことも考慮しながら決行をきめた。幸い周囲の人に支えられながら無事写真展を終え、妻も退院してやれやれと安堵したその直後、こんどは自宅の玄関口で右足を強打して病院に通い、全治まで2か月もかかった。そして10月にはビルの階段で転んで顎を打ち、その打撲の腫れが目だたなくなるまで、外出時にはマスクでカムフラージュしていた。

二度あることは三度ある

ことわざ通り、三度目の怪我は前述のように大きかった。いずれの原因も歳相応の振る舞いをしていなかったことにある。転ぶということは歩行時、足のつま先が上がっていないこと。つまり歩行動作の老化である。これからは駅やデパートなどの階段の昇り降りは必ずエレベーターやエスカレータを利用して、2度と転倒などしないよう日頃の行動には歳を考え十分に注意したいと決めている。そして次なる≪乾杯≫に備えたいと思う。

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by yumehaitatu | 2016-02-06 17:11 | 写真雑学 | Comments(0)

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