堀田義夫のやぶにらみ   

「今でしょ」に思う

 テレビが,今年(平成25年)の流行語大賞が決まったことを報じていた。東京オリンピックく招致活動で,滝川クリステルがいった「お・も・て・な・し!」とか,若者言葉の「今でしょ」といったものが選ばれていました。
 「今でしょ」というこの流行語に私は共感しました。とかく怠惰な性格だから,今やらなくてはいけない仕事も,つい一日延ばしに伸ばしてその結果,無為に日々を送ってしまっている自分が戒められたように思えたからです。
 お釈迦さんは「過去を追うな,未来を求めるな。過去は過ぎ去った,未来はやってこない。今なすべきことを,しっかりとせよ」といっています。過去の栄光を思い浮かべて満足するな!。未来のことを,いたずらに妄想して心配するな!。そんなことより,今やらなければならないことをしっかりやれ!,といっているのでしょう。
 ところが私も80を越えました。そして「今のままでいいじゃないか,現状で満足すべきで,それ以上の欲をかくなよ,もう諦めておけよ!」と自分に囁く,もう一人の自分が心の中に住み着いているのです。
 そうした折に,渡辺澄晴先生から,「ワシントン広場の顔」という著書を恵与されました。紙背から読み取れたことは,「今やらなければならない,といった使命感とも思える気迫でした。先生とは,1000日くらいの人間経験に差があります。それを思うと,まだ自分には鍛える余地がありそうだと考えさせられました。
 ところで,「起承転結」という言葉があります。人の一生になぞらえることがありますが,この言葉が使われた「人生50年」と言うのは昔の話,「起」は20代,「承」は30代,「転」は40代,そして50代以降が「結」でしょうが,今では80才,90才でも元気に生きている人がたくさんいます。そう考えると,50代で「結」ではどうも納得がいきません。
 私も80を過ぎ,「結」の筈だが,前述したように立派な仕事をやっている先輩がいることを思うと,いまだ転がりっぱなしで「結」なんて見えてこない。そこで私は【人生には「結」なんてない。あるのは「転」だけ】。人生は【起承転々】でなければならないと考えました。
 【起承転々】は,「自分はまだまだ未熟である。可能性はたくさんあるのだから,探求心を失ってはならない。もっといろいろなことに挑戦していかなければならない。と思うことです。
 そして過日,写友との忘年撮影会に行きました。今回は「過去を追うな!,未来を求めるな!,いま,やらなければならないことをしっかりとやる」のだと意識して撮影に望んだのです。 仲間たちに励まされ,刺激を受けながら「今しかない」という気持ちを持つと,撮影が充実します。だから,今年は「今でしょ」という気持ちで,【起承転々】と転がりながら生命を燃焼させ,手を抜かずに生きていこうと決意しました。
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by yumehaitatu | 2014-01-11 17:19 | やぶにらみ | Comments(0)

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