写真雑学39 視聴率   

写真雑学39 視聴率                         渡辺澄晴

 いよいよ総選挙。候補者は支持を求めて選挙戦に入った。政府や各政党が国民の支持率を気にするように、テレビ番組も高い視聴率を目指して企画されていると思う。
 ところがこの11月16日、衆院解散の朝、NHKテレビニュースのトップに自社のニュースキャスターが電車内で女子大生に痴漢。強制猥褻で「警察に逮捕された」と放送。男女2人のアナウンサーが「視聴者に多大な迷惑をかけた」と謝罪する場面があった。自社の社員の不祥事を報じることは心中察するに余りある物があったと思う。当事者はニュースキャスターという有名人。彼の会話は歯切れが良くニュースアンカーマンとしでの逸材だった。ファンの一人として、このような破廉恥な不祥事を起したことは、実に残念でたまらない。この事件は民放でも、新聞各社特にスポーツ紙では1ページ1面いっぱい写真入で載せられた。当然週刊紙各誌にも・・。しかし、このことでNHKのニュース番組の視聴率が下がることは考えられないが。
 低視聴率
 決め付けてしまうのは早いかもしれないが、今放送されているNHK朝の連続テレビ小説「純と愛」は、たぶん低視聴率で終わるのではないか?。ヒロインの純がホテルの客室の廊下やロビーを駆け回ったり、素頓狂な声でわめいたり、訳の分からないドタキャンの結婚式等々、騒々しくて馬鹿馬鹿しく、観るに耐えないドタバタドラマだからである。
 3年前、埼玉県川越を舞台にした『つばさ』もドタバタ劇だった。しばらく我慢して観ていたが、たまりかねドタバタ不要と手紙をかいてNHKに送ってみた。
 その『つばさ』の制作スタッフから早速返事がきた。「『つばさ』へのご意見ありがとうございます。ドタバタは不要とのご意見は真摯に受け止めたいと思います。もちろん私たちの主題はドタバタではなく、人が心に抱える「痛み」を描きたい。それも暗く悲しいドラマではなく、朝から元気の出るドラマ作りを目指しています。・・・・今後の展開の中で、その思いが幾ばくかはお感じになれると思いますので、引き続きご覧くだされば幸いです。」と、丁寧な返事をいただいた。しかし、引き続き観てみたが結論はドタバタだった。その後のサーフィンを主題にした『ウエルかめ』も意味不明の魅力のないドラマだった。この2つのドラマは1964年に放送された朝ドラ以来最低の視聴率だったようだ。(この欄写真雑学17ひとりよがりと1部重複)
良い作品は外から啓蒙されてくる。 
 制作側は『朝から元気のでるドラマ作りを目指して』の演出だと思う。面白く見せるためにはオーバーアクションも必要だが、過剰過ぎると視聴者から反感を抱いてしまうものだ。面白くないものが続けば、朝ドラは面白くないという先入観となる。私もその1人だった。だからもう朝ドラは観ないと決めていた。
 ところが、その後、漫画家水木しげるさんの妻、武良布枝さんの自叙伝、「ゲゲゲの女房」が話題になり、新聞や雑誌に取り上げられ、朝ドラに登場した。先日この指とまれの撮影会の場所、深大寺が舞台となり、内容は笑いとペーソスを織り交ぜた迫真の朝ドラだった。続いて「てっぱん」「おひさま」。ファッションデザイナー小篠綾子さんの生涯を描いたフィクションストリー「カーネーション」そして「梅ちゃん先生」は、いずれも朝のひとときを楽しませてくれた元気の出るドラマだった。 
 それだけに、今回の「純と愛」の期待も大きかったが見ての通り、視聴者無視のドタキャンドラマである。これが月曜日から土曜日まで朝8時と昼の0時45分。BSプレミアムでは朝7時30分と夜の11時。ご丁寧に土曜日の午前9時30分からその週の総集編。いっずれもゴールデンタイムだから腹立たしい。せめて次回の朝ドラは、楽しく元気の出るものを期待したい。
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by yumehaitatu | 2012-12-01 21:20 | 写真雑学 | Comments(0)

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