写真雑学38 再会    渡辺澄晴   

                    40年ぶりの再会
 元PANA通信社の社長近藤幹雄氏が去る6月に他界された。その通夜の日に「渡辺澄晴さんですか?」と話しかけてきた人がいた。近藤氏がPANA通信の社長時代に知り合った菅田正俊氏である。彼とはベトナム戦争に従軍して北ベトナムで殉職した親友の嶋元啓三郎氏の結婚披露宴の席で談笑して以来だから40ぶりの再開だった。一週間後、その菅田氏が横浜にやってきた。昼食を共にして場所を喫茶に移しても話しは止め処なく続いた。40年という歳月には積もり積もったものがあった。

みちくさ 
 まだまだ話しは尽きないが、「また会おう」と喫茶を出た。横浜駅に向かう帰りの地下通路で、目にとまったのが話題の【原鉄道模型博物館】のポスター。博物館はJR横浜駅から数分のところにある。「見たいね!行こう!」2人は躊躇なくそこへ向かった。原信太郎氏が子供のときに作った機関車をはじめ膨大な精密鉄道模型と鉄道コレクション。とりわけ大人も夢中にさせたのが,精巧に作られた大ジオラマ。「こんな素晴らしいジオラマを大人だけで見るのはもったいない、今度は孫を連れて来よう。」2人の想いは同じだった。

キャパになれなかったカメラマン
 2日後、家にズッシリ重いダンボール箱が送られてきた。送り主は講談社の小川卓氏からだった。箱を開けると平敷安常氏の「キャパになれなかったカメラマン」上下巻とベトナム戦争従軍記者を綴った書籍5冊の本が入っていた。添付の手紙には「・・・ながらくご無沙汰しています。今朝PANA通信社の菅田大兄から、渡辺さんが色々な会で活動していることを電話で知らされました。当然のことながら渡辺さんの写真集【ニューヨーク28年目の出会い】の解説文を書いた私のボス、小山昌生さんのことも話題になりました。」

渡辺さんは元気だなー
 「・・しかし、菅田大兄がもっとも興奮をおびてたのは、『渡辺さんは83歳だそうですが、お元気なんですよ。私は77歳だけど、会う同級生はみんなヨタヨタしているよ。渡辺さんは元気だなー』のセリフでした。・・・私は相変わらず浮き草家業にどっぷりつかっておりますが、ここ数年まとまった仕事と言えば、同封しました平敷安常さんの著作を作ったことでしょうか。これらの本には渡辺さんがご存知のカメラマンが大勢出てきます。
 あいにく手元にないために同封できないのは残念ですが、読売新聞サイゴン特派員日野敬三さんの「ベトナム報道」の講談社文芸文庫化も楽しい仕事でした。」
 既に講談社を辞したと思っていた小川氏が今もエディターとして楽しく活躍していた。思いがけず元気な便りに接し嬉しかった。近いうちに40年の積る話しを菅田しを交えて語り会える日を楽しみにしている。
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by yumehaitatu | 2012-10-06 23:52 | 写真雑学 | Comments(0)

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