堀田義夫のやぶにらみ論法 71 堂々とした老人に!   

堀田義夫の「やぶにらみ論法」(71)   
【堂々とした老人に!】

 「年を重ねるだけで人は老いない。理想を失うとき、人は初めて老いる」といったのは、詩人のサミエル・ウルマン(アメリカの無名の詩人)だ。この詩を座右の銘にしていたのがマッカーサー。それを松下幸之助がインタビューで紹介して一躍有名になった詩です。
 ところが最近の自分を振り返ると、固有名詞はすぐ出てこない。覚えたことも、聞いたこともすぐ忘れる。「俺も惚けたなー」とつくづく思う。だが近頃は、どうせ年をとるなら「堂々とした老人」になろうと開き直ることにした。忘れることを怖れるより、どんどん新しいことに挑戦することの方が大切だと気づいたからです。
 いま応用講座で、画像処理や作品制作について仲間たちと学んでいる。もう若くないし、脳の容量にも限界があるから、思うように理解できない。そこで体得したことが、必死で機能を覚え、覚えた技法で作画しても作品にはならないということだ。まず、「自分が思っていること・やりたいこと」が明確でないと、覚えたことも聞いたこともすぐ忘れてしまう。知識としては教えてもらえるが、知恵は教えてもらえないからです。
 そこで、自分が何をやりたいか?といった目的をはっきりさせて、コンピュータの操作や画像処理のテクニックを身につけるのが有効なことに気づいた。ただ、一人で黙々とやっているだけでは、それは自己満足に終わり、脳への刺激にはならない。その点では応用講座は仲間からの刺激が多いのが有り難い。
 脳への刺激を考えるなら、展覧会に出品する、個展を開く、画集を発行する、コンテストに応募する、人を教える。などといったことが非常に有効な手段になると思う。何をやるにせよ、やったことを発表する場や、人から評価される機会、人に見られていることを意識できる状況を自ら作り出す。そのことによって脳の活性化が図れる。私自身は、そうした仲間たちに囲まれて、堂々とした老人になろうと思うのです。
 「青春とは、人生のある期間をいうのではなく、心の様相をいうのだ。優れた想像力、逞しい意志、燃ゆる情熱……こういう様相を青春というのだ。」とサミエル・ウルマンは詠っている。 
 また、
   人は信念とともに若く  疑惑とともに老いる
人は自信とともに若く  恐怖とともに老いる
希望ある限り若く    失望とともに老い朽ちる
(後略)

 今回はサミエル・ウルマンの詩が、マッカーサー元帥の座右の銘であったと聞くが、これは私たち年寄りにとっても「堂々とした老人」になるための座右の銘であるように思えたので紹介しました。
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by yumehaitatu | 2012-05-05 22:17 | やぶにらみ | Comments(0)

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