写真雑学30「シャープな映像」 渡辺澄晴   

 またまたピントのお話し 
今年の7月24日で、現行のアナログテレビの放送は終了し、地上デジタル放送にかわります。この事は機会あるごとに関係機関から啓蒙を受けてきました。液晶ハイビジョン画像は横長の16:9のワイド画面で、走査線は1080本。ブラウン管画面は4:3で走査線は525本。有効画素数は200万個に対し35万個。当然、画像の違いもはっきりわかります。カメラもフイルムを使っていたアナログ時代からデジタル化になって、画像のシャープネス(鮮鋭度)は数段向上しました。
解像力 
単に解像力といえばレンズの解像力とフイルムの解像力を合わせたものをいいます。デジタルカメラではレンズの解像力とカメラの画素数の総合です。小型カメラではレンズの性能がいくら好くてもフイルムの画面サイズが小さいので解像力に限界があり、大きく引き伸ばすと粒子の荒れも加わってボケたような切れ味の悪い画像になりました。そのため風景写真など、シャープな描写を求められる被写体などはフイルムサイズの大きい大版カメラが使われていました。
食わず嫌いとカメラ無知
フイルムの数倍の解像力をもっているデジタルカメラは、大きく引き伸ばしても、大判カメラに匹敵するシャープネスを持っています。しかし未だにフイルムカメラに固執し、返す刀で「デジダルカメラで写した写真は硬過ぎる」「被写界深度が深か過ぎる」「ボケ味が悪い」等々、実際に使ってみて思うのか?人から聞いた受け売りなのか?わけの分からないことを言う人がいます。フイルム時代の常備レンズとデジタル一眼レフカメラの常備レンズの違い、フイルムと撮像素子の違いなどを説明すれば殆どの人は納得してくれますが、食わず嫌いとカメラ音痴の人には時間の解決を待つほかないでしょう。フイルム時代のノスタルジアはその時代を過ごした我々としては懐かしい思い出です。そのことはいつまでも楽しく語り合いたいものです。
2011 フォトドリーム展の総括的採点
今回の作品展は、グルメ的な見方でいうと、「パリパリとした揚げたての天ぷら」です。歯ごたえのあるお世辞抜きに素晴らしい作品展でした。技術、アイデアとも目を見張る作品が多くありました。人の作品を採点する場合、内容は異なっても常に自分の作品を念頭に置き比較評価します。先ず1にピント2にピント、そして3.4が創造と構成です。今年も「俺より上手い作品はそうは出てこないだろう」と高をくくって出展しました。が、そのプライドはもう過去のものになりました。揚げたてのてんぷらのようなパリパリとしたピント。お皿えの盛り付けも見事でした。
<港のバラ>
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by yumehaitatu | 2011-06-05 12:14 | 写真雑学 | Comments(0)

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