写真雑学「ズームワーク」 渡辺澄晴   

ズームレンズ
 1959年にスチ-ルカメラ用として、世界で初めてニコンF用のオートニッコ-ル・テレフォ-トズ-ム85mmF4~250mmF4.5という名称で、大きくて重いズ-ムレンズが発売されました。精度はいまひとつでしたが、映画やテレビ用のズ-ムレンズに比べれば光学性能ははるかに良く、当時としては画期的なものでした。その後、ズ-ムレンズの性能は、新種ガラスの開発とコンピュ-タ-の導入などによって飛躍的に改良され、高ズ-ム比、超望遠ズ-ム、超広角ズ-ムなど、いまではズ-ムレンズは、焦点距離が固定された単体レンズに取って変わりました。
 ズ-ムレンズは、レンズのズ-ミング機構を作動することで、そのレンズのもっている焦点距離内で自由に画角が変えられるので、単体のレンズを何本も持って歩く負担から解放されました。このことがズ-ムレンズの最大の特徴といっても過言ではありません。この特徴を活かせば、作画にあたってもイメ-ジをアップさせることができます。
 撮影距離に制約のある所では、カメラポジションが一定してしまいます。そこで、その場所に適応したレンズを使うことになりますが、単体のレンズでは画角が一定のため細かい画角は得られません。ズ-ムレンズなら、その固有の焦点距離内で無段階に画角を変えることができます。
 しかし、だからといって一定のカメラポジションを保って、ズ-ミングだけで画角を変える撮影方法は、ズ-ムレンズの、一部の使い方でしかありません。ズ-ムレンズは、焦点距離を変え、撮影距離を変え、また、絞りを変えていくことで、作画の幅が無限に広がるのです。

ピントが悪い!は、カメラブレ
 ズ-ムレンズの使用で注意したいのは、カメラブレです。その原因はズ-ムレンズという性格上、明るいものがなく暗い場所では、レンズ解放にしても早いシャッタ-が切れず、それが原因でカメラブレを起こします。いくらズ-ムレンズが便利だからといっても、その使用法を誤ったのでは、せっかくのズ-ムも活きてきません。ピントが悪いいと言われたら、それは、カメラブレだと先ず疑ってください。
 カメラやレンズにはブレ防止の機構が装備したのがありますが、カメラブレには個人差がありブレ装備がされていても油断は禁物です。写真の描写はフイルムカメラではフイルムの粒子とレンズの性能によって左右されますが、デジタルカメラは画素数とレンズの性能で決まります。仮に、同じレンズでフイルムカメラとデジタルカメラで写して比較すると、一般のデジタルカメラでは中判以上のフイルムカメラに匹敵する描写力があるはずです。
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by yumehaitatu | 2009-01-09 22:16 | 写真雑学 | Comments(0)

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